Take.3 オブリビオン

超近未来系SF!“忘却”を意味するタイトルの訳とは!

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前々から、「少し気になるけど、DVDが出てから観よう」系映画として積んでいた作品を公開から5年経ちようやく観させていただきました。

 

2013年に公開した映画で、キャストとして

 

トム・クルーズ(ジャック・ハーパー)

モーガン・フリーマン(マルコム・ビーチ)

オルガ・キュリレンコ(ジュリア・ルサコーヴァ)

 

と豪華な面々。

また監督は、ジョセフ・コシンスキーで、ディズニー映画の「トロン:レガシー」の監督として知られている(「トロン:レガシー」は個人的にオススメの映画!)。

 

(※以下ネタバレ含む)

 

時は近未来2077年トム・クルーズ演じるジャック・ハーパーはエイリアンに襲われた後の荒廃し切った地球の管理・守護者として、対エイリアン殲滅用ドローンを用い、地球に未だ残る“スカヴ”相手に奮闘する。

 

その他生存した人類は、2017年のエイリアン襲来以降は、土星の衛星であるタイタンに移住し、テットといういわゆる管制塔・宇宙ステーションを中継し、ジャックらが資源を送り続けることで、別惑星での生活が成り立っている。

 

また任務につくジャックは、任務前の記憶がなく、自分が誰だったのか、分かっていない。

 

そんな日々の中、突如地球に宇宙船が飛来!

またその宇宙船は人間の手によって作られたものであった。

 

船内の休眠装置には幾人かの生存者がいたが、駆けつけたドローンが敵と判断し、一人を除いては殺害してしまう。

なんとか救助できたその一人は、ジュリアと名乗り、ジャックが毎日見る夢に出てくる女性であった。

 

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映画の前半として、ざっくりとしたあらすじであるが、

・荒廃した地球

・生存者のジャック

・人類代表として奮闘

 

という印象が強いだろう。

 

また、エイリアンの襲来時に人類は核を用いた為、汚染エリアがあり、そこにはジャックですら侵入できない。

その為、活動エリアが限られ、いわゆる「箱物系SF」のような小規模な範囲の活動になる。

 

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事態は急変!スカヴに捕らえられたことでどんでん返しが!?

地球を襲ったエイリアンとされる“スカヴ”に捕まってしまったジャックは、驚愕の事実を知ることになる。それは、今までエイリアンだと信じていた“スカヴ”が人間だったということだ。

 

モーガン・フリーマン演じるマルコム・ビーチは、捕らえたジャックに対して

「真実は汚染エリアの外にある」

と意味深な言葉を残し、ジャックを解放する。

 

宇宙ステーションのテットから敵認定されてしまったジャックは、ドローンに追われる中で、汚染エリアに侵入してしまう。

そこで観たものは、同じようにドローンを修理しているもう一人の自分であった。

 

そこでジャックは自身がクローンであるという真実に気がつき、ビーチらに協力することになる。

 

最後には、黒幕であるテットを破壊する為、ジャックとビーチでテットに乗り込み破壊するという物語である。

 

最後は、地球に残してきたジュリアがクローンであるジャックと再開することで幕を閉じる。

 

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オブリビオン =忘却・忘れている状態

これの意味する所は、妻であり、最愛の女性ジュリアを忘れてしまっていたことを表し、その忘却が無くなった時、真の自分を取り戻したのである。 

 

衝撃。感動は一切ないが不思議な気持ちに。

2013年公開の映画ということで、やはり映像も美しく、近未来の設定なので理解もしやすい。

荒廃した地球も、「猿の惑星」のように自由の女神像が埋まってるかのような世界観である。

 

が一言だけツッコミを入れるのであれば、

「それでええんか!?」

となる点である。

 

というのもやはりラスト。

ジュリアを助けたジャックは49号という番号をつけられたクローン。

テットを破壊するために、ビーチとともに自爆という形で亡くなった。

 

ジャック(49号)が守ったジュリアと子供、その場所に違うジャック(52号)が戻り、これからの生活を感じさせるようなラストであった。

 

うまくは伝えられないが、とても気持ちの悪い印象を最後に抱かせる。

 

確かに、クローンとはいえ、無くした記憶を辿れば、同じ人間ではあるが、それを素直にジュリアは受け止められるのだろうか。

 

作中、2017年最後のスーパーボウルに対しての熱い思いや、ジャックが好きだった手付かずの自然。そしてジュリア。

 

人間臭さのあるジャックだったからこそ、やはり最後のシーンに違和感を感じてしまう。

 

壮大な設定ではない分、見やすく、映像美もいい。

賛否別れる作品なんだと感じる。

 

やはりトム・クルーズには「ミッション・イン・ポッシブル」並みのどんぱち壮大映画をやってもらいたい。